政治学科に入ったみなさんは、新聞を紙面で読むとよいですよ、とよく話しています。

もうひとつ、オススメしたいのが、経済ニュースを観ることです。こちらは具体的にはテレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライ)がおすすめです。

経済ニュースを観る効用は3つあります。ひとつは、世の中のさまざまな変化のうち、経済はいちばん速く変化するので、時代の流れをよく感じることができるからです。これはビジネスの現場にいない人間(僕もそうです)にとっては重要なことです。政治や法律はたいてい経済の変化の後追いになります。学校や大学という仕組みもそうです。なので、意識的に時代の最先端にアンテナを張る必要があります。

二つ目は、大学生にとって職選びの参考になることです。大学や就活関連ビジネスがお膳立てしたイベントや教材でキャリアを考えるのもよいですが、そういうもので職を考えると、タテマエ中心で保守的なものになりがちです。いわゆる大企業や名前が知られている企業にばかり目が向きがちになりますし、下手をすると、ものすごい速さで変化しているグルーバルな動きとは無縁な「昭和の基準」で仕事選びをしてしまいます。

経済やビジネスの最先端の情報を直接自分で得て自分で考えると、ダメ元でむちゃくちゃ面白そうなベンチャー企業の扉をたたいてみようかなということになったりするかもしれません。あるいは、いっそのこと、自分で起業しちゃったほうがいいやってな気にもなるかもしれません。

三つ目は経済学用語になじんで経済学の初歩の初歩を身につけられることです。高校の政経でやる経済や大学の入門レベルの経済学は、社会人になってからとても役に立ちます。でも、これすらとっつきにくいと感じる人は、まずは経済ニュースで経済やビジネスでよく使われる表現や言い回しになじむと、経済学のテキストにも入っていきやすくなると思います。

何より、経済ニュースでは、流行り物や身近な話題や商品のことが映像でたくさん出てくるので楽しめます。録画してまとめて見たりでよいと思いますが(僕は不要なところを飛ばしながら見るので、WBS1回あたり平均10分ちょっとしか使いません)、アプリで見ることもできます。有料ですが十分元をとれると思います。