車を走らせていたらたまたま寄ったセブンイレブンの横で目に入った「閉店セール」。都会でよくある「閉店セール」は、閉店のはずだったのにまたやってたりしますが、ここらでは単純にほんとに閉店。入ったことがなかったお店。初めて入る日が閉店セール。

「そうなんですよ、今日で最後でね。こういうお店が減っちゃってねえ。さびしいですけどねえ。すみませんねえ、わざわざ来てくださったのに」

あ、いやいや、こちらがスミマセン、今まで来なくて、ほんとに。

だいぶ棚は空になっていましたが、お餅やら缶詰やらセール品を買い物かごに入れると、明日のニュージーランドからの来客たちとやる予定のたこ焼きに使えるタコも目に入る。ちょっと嬉しい。スーパーで買わなくてよかった。

もともと魚屋さんだそう。だんなさんに「今日で最後なんですね」と声をかけると、いろいろお話ししてくださった。

「昔はねえ、ずっとここから築地に行っててねえ。ルートを持ってて。いいのを仕入れてましたよ。青梅の仲間と連れだってね。でももう豊洲になっちゃったしね」。

豊洲・・・ここにまで。。。

「以前はね、奥多摩のわさびをあっちに持ってってね、帰りに魚もってくるんだったよね」

小学校の生徒たちがご苦労様でしたとプレゼントをくれたそう。

「第二の人生とかって言ったって、何したらいいかわかんねえよなあ」・・・

 「タコ、切っとこうか」

 「あ、いや、いいです」(使うの明日だし・・・)

 「切れるよ、ここで。いいの?」

 「あ、いいです、いいです」

  ・・・

うーん、最後の日なんだった。最後のタコだった。切っていただけばよかった。。。何やってんだ、おれは。。。

おじいさんの代からの魚屋さん。

「おれの代で終わっちゃったけど」っておっしゃりながら、感傷にふけってるのはこっちのほうで、奥さまもだんなさんも、笑顔でふだん通りのご様子。

かみしめられるのはこれからなのかもしれないけど、これからも楽しくやっていけばいいですよね。

閉店する店もありますね、そりゃ。開店してる店もあるんだし、世の中が移り変わっているだけ。ただそれだけ。それだけなんです。。。